「専有部分」と「共用部分」の違いを知る

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こんにちは、リノベーションサービスの〈リノプラザ〉です。

 

マンションのリノベーションでは、間取りの変更や設備交換、内装の一新などさまざまなことができます。

しかし前回のご説明したように、戸建てと違ってマンションの場合、「専有部分」と「共有部分」があり、基本的に共有部分には手を入れられません。

 

●専有部分とは・・・

各住戸の所有者を「区分所有者」といいますが、区分所有者が個人で所有している部分が専有部分です。

 

●共有部分とは・・・

区分所有者全員が所有権を共同で持ち共同で使う部分。マンションの玄関や、廊下、エレベーターなどですね。

 

※Point! 専用使用部分

上記のように、大きくは「専有部分」と「共有部分」の2つに分かれますが、共用部分の中でもその住戸の人だけが専用で使用できる部分を「専用使用部分」ともいいます。

専用庭やバルコニー、窓ガラスおよびサッシ、玄関ドアなどが該当します。

つまり、窓ガラスや玄関ドアなどは、「専用使用」できるけれどあくまで「共有部分」なのです。

 

さて、マンションでリノベーションできるのは「専有スペース」です。

部分ごとに具体的に見ていきましょう。

 

 

①内装

ビニールクロスなど壁・天井の仕上げ材、フローリングなど床材は、コンクリートの躯体を傷付けない範囲で一新することができます。

 

②設備機器

キッチンやバス、トイレなどの設備機器は交換ができます。位置を変えることもできますが、配水管に水が流れるための勾配が必要なので、移設できる範囲はある程度限定されます。

 

③ドア

室内のドアは交換できます。

 

④間仕切り壁

間仕切り壁は、構造に影響しなければ撤去することが可能で、撤去後、新たに間仕切りを設けて間取り変更が行えます。ただし、建物の構造上撤去できない壁もあり、リノベーションをプランする前に構造の確認は不可欠です。

 

⑤天井

天井を高くすることが可能かどうかも、建物の構造によって変わります。天井裏に配線やダクトスペースがあり二重になっている場合は、天井を撤去し高くすることができます。(その場合ダクトや配線がむき出しになります)。

 

⑥専有部分の給排水管

専有部分の横引き配管は取り替えることができます。長年使用していると傷んでくるので、リノベーションの機会に取り替えるのがベストです。

 

⑦コンセント・スイッチ

増設や位置を変えることができます。リノベ後に使用する電気製品に応じて場所と数を考えましょう。スイッチも同じで、好みのデザインのスイッチに変えることができます。増設する場合、使用する電気製品等に応じて、分電盤を交換する必要もあります。

 

⑧窓

窓に取り付けたサッシとガラスは、その住戸の人が自由に使えますが、「共用部分」なので、マンション管理組合の許可がない限り交換はできません。ただ非常に古くなったマンションでは管理組合の合意の元で、サッシ交換を行う例もあります。

 

⑨玄関ドア

玄関ドアも「共用部分」なので、個々の居住者が自由に交換することはできません。リノベーションの際にイメージを統一したい場合には、内側だけ塗装やシート貼りを行うなどの方法があります。外側については、基本的に手を加えることはできません。

 

⑩バルコニー

ふだんは自由に使えますが「共用部分」です。災害時の通路を兼ねているのでサンルームをつくったりはできません。

 

⑪パイプスペース(PS)

水道管やガス管などが収まり、建物を縦に貫いて通っている共用配管スペース。キッチンなどから出る雑排水とトイレの汚水を分けるために各住戸に2ヵ所以上設置されているのが一般的です。住戸内部にあっても移動することも撤去することもできません。

 

⑫メーターボックス(MB)

電気、ガス、水道のメーター類などが収められているボックスで、各住戸の玄関付近に設置されているのが一般的。撤去も移動もできません。

 

これらの情報も参考にしていただきながら、

ご自分のお住まいでどこまでリノベーションができるのか、お気軽にリノプラザまでご相談ください。

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