POINT 01
窓からの景色をゆるやかに取り込む
『こころとからだ、自然体でいられる場所』をコンセプトとする「CoCooon Slow」をベースに素材感を大切にしながらナチュラルな床とホワイトを基調としたデザイン・リノベーション。
シンプルな内装に、アクセントのブラックが空間を引き締めます。
もともと大きな窓のある和室として使われていたお部屋は、富士山も望める絶好の眺望でしたが、昔ながらの和室のしつらえで壁や建具で隔てられていました。
そこで、スケルトン・リノベーションによる間取りの変更からご提案。
どこからでも景色を見渡せるよう、間仕切り壁は設けずに広いリビングとして一体化したことで、開放感のある明るいLDKが実現し、「緑と光」に囲まれた心地よい空間となりました。
LDKの一角には、将来的にリビングと隣接する洋室として使えるよう、
家具などで区切ることが可能な余白のあるスペースも計画しました。
POINT 02
仕切りの少ないスムーズな動線設計
広い土間のある玄関は、シューズクロークやウォークインクローゼット（WIC）の役割を果たします。家具や収納棚を自由に配置できるよう、造作部分はシンプルにお仕上げ。
観葉植物を吊るして飾れるよう、天井付けのアイアン風ブラックパイプも設置しました。限られた平米数のマンションでも、目線より上の空間を効果的に使って、暮らしのそばに自然が感じられる工夫を施します。
なるべく壁で区切らず、明るさと開放感のある空間へ。
来客時はお客様の導線から目隠しできるように天井面へカーテンレールを設置。
レースカーテンを取り付ければ、光を採り入れながら明るくゆるやかに空間を
仕切ることができます。
ここ数年でご要望がとても増えてきた「ただいま手洗い」。玄関から入ってすぐの洗面台は帰宅後、ウイルスを室内に持ち込む前に洗い流せるので衛生的。
来客時もスムーズにご案内ができるのでおすすめです。プライベート空間となる脱衣室にはランドリールームを兼ねて、洗濯物を干せるよう物干しパイプを設置しました。
リビングへと続く導線を広く確保したオープンの対面キッチン。視界が抜け、
窓の外に広がる四季折々の風景を眺めながらお料理を楽しむことができます。
爽やかで清潔感のあるキッチンの設備は、グレイッシュなくすみカラーを選択したことで、空間とやさしく調和します。把手はブラックを選び、アクセントを。
ダイニング側へはカウンターを造作。木漏れ日に包まれて風の抜けるこの場所で、本を読んだり、コーヒーを楽しんだり。
景色を見てリフレッシュできる、リモートワークスペースとしても最適です。
リビングの一角には大容量の収納を併設。内側の棚に合わせてコンセントを計画し、配線の目立たないすっきりとした充電ステーションを備えます。
大きな出窓からのやさしい光がお部屋全体を包み込むようにデザインした洋室。
ハンモックの金具を取り付けられるよう、あらかじめ下地補強を施しました。
植物をハンギングしてお部屋を彩れば、より一層心地よく、緑や光に囲まれる空間に変身します。
POINT 03
素材や機能に長く愛せるこだわりを
床材は、朝日ウッドテック ライブナチュラルMSX（品番：MSX20048S）を採用しました。天然木の味わいをマットな質感で表現した突き板フローリング｢Live Natural MSX」は、自然が創りだしたみずみずしい木肌や鮮やかな木目が印象的。熟練工の手を加えることで、その美しい意匠を愉しむことができ、表情豊かな高級感のある仕上がりに。
床材に選んだブラックチェリーは、古くから高級家具材として利用され、
時を経るほどに深い赤みを増す優美な色合いが特徴。
経年変化を楽しめる樹種です。
「2つの機能を持たせておきたい」というご要望から誕生した洋室のクローゼットは、お子様の「押し入れ学習デスク」として、またお子様が独立したあとは「布団の収納場所」として使うことができます。
まずはデスクとして使用するため棚の高さを考慮し、コンセントを計画。
ゆくゆくは収納になることをふまえ、耐荷重も重視しました。後付けで目隠しの
ロールスクリーンなどを設置できるレイアウトとなっています。
